摺子発電所水路隧道


奈良県


その2

  

 傾斜はきついものの、人では十分の広さを
感じます。
 フラッシュを焚くとこんなに明るいですが、なし
だと。。。
 こんな感じに。。。
 暗い〜。
 100m程でしょうか。奥の隧道の形が変わった
ように感じますが。。。
 振り返ると、口はあんなに遠くに。
 傾斜が結構あるのですが、写真だとあんまり
分かりませんねえ。
 おおお?なんだこりゃ?
 洞内が横に一回り大きくなりました。
 謎な空間です。
 暗闇の中、皆さんが持ち寄る懐中電灯で照ら
される洞内。
 フラッシュで明るく!

 。。。?
 なんだこの構造は。。。?
 正面に4分の1の開口部分、そして斜め左に
小さな坑口が。。。
 正面の奥側はやたら広そうな。。。
 正面からはスロープながらえらい落ち込みと
なっており、何故か脚立とロープがセットされて
います。これは明らかに現役時代のものでは
ありません。

 ぐおっ でかっ
 そう口に出して言ってしまうほどの広い洞内と接続。。。
 なんだこの仕様は。。。?

 上の足場からそろそろ前へ。頭上がRってるんで、なんか足場から下に押し出される感覚に陥ります。怖〜。
 で、振り返ってみると。。。

 おおお!

 こりゃあすごい!もう一つ巨大な坑口が口を開けているではないですか!
 洞内分岐です。ここで、発電所用水路と落筏路に別れたようですね。
 さて、水流は分けることができても、筏をどうやってまっすぐ行かせたのか。間違っても発電所に行かせるワケにはいきま
せんからねえ。 

 要するにこういうことだと思います。
 発電所方面の坑口には中央部に何かを設置していた[  ]状の跡が見られます。
 これで「浮かぶもの」の発電所への進入を防ぎ、落筏路へ誘っていたと考えられます。この仕様だと水は落筏路と発電所
両方に行くことが可能ですよね。筏師はここで落ちると生死に関わりそうですが。。。
 このスペースは筏師たちの待避所だったので
しょうか。
 よく見ると碍子があります。
 ちゃんと電灯が点いていたようです。そりゃあ
懐中電灯とかなかったでしょうし、松明ってのも
どうかと思ったので。
筏師にとっては電灯あってよかったでしょうねえ。
 下に降りてみました。
 発電所方面を向いています。
 うーむ。。。それにしてもなんて馬鹿でかい。。。
 上に穴が開いています。
 これは写真7枚目に写っていた、左斜めの
坑口ですねえ。
 これは発電所側の水流を確認するためのもの
だったんでしょうか。

 おおお。。。このショットは結構見たことがあります。
 いい廃景ですなあ!

 なんつーでかい坑口かっ!!!
 ここをどれだけの水量が流れていたのでしょうか。毎秒何万リットルとかなんですかねえ。
 外に出ると、なんか謎の構造物に囲まれて
しまいます。
 坑口右側に [ 型の梯子が付いていたので
上ってみました。
 下にいる仲間に驚かれてしまいました。。。
 水門みたいな施設でしょうか。
 はっきりとは分かりかねます。中央右よりの
部分が水門みたいです。
 水門を下から見るとこんな感じです。
 増水時などの水量調節をしていたのかも
知れません。
 水門から先は超急傾斜の口がぽっかり。
 ここから水は一気に北山川方面に至るよう
です。
 よく見ると途中に何か。。。?
 これ「道」ですな。。。どうやら村道摺子線の
ようです。
 ここもまた車道開設時に削られてしまったよう
ですねえ。

 急流の口から奥には北山川の景色が望めました。
 素晴らしい景色。。。それよりも何て高い位置にあるんだこの施設は。。。
 外側から水門を見ます。
 奥と手前の中央部に遮蔽の門があったよう
です。
 こちらはオーバーフローした水を排出する
設備のようです。

 発電所用水路隧道坑口です。
 こちらは往時のままの姿を残しているようですねえ。
 坑口左側にステップがあり、そのまま左周りでここまでやって来れました。 
 坑口右側に穴が開いています。
 これこそ。。。これこそ発電所に至る送水管
跡ではないでしょうか。
 下から見るとこんな感じです。
 送水管自体は消え去ってますが、固める周り
の構造物はそのまま残ってます。
 2つの丸い穴の後はコンクリの突起を対で
並べて送水管を支えていたようです。
 ここから一気に水を発電所建屋に送って発電
していたと考えられます。
 上にいるピカさん。
 その高さがお分かりいただけるかと思います。
 さあ!
 次はいよいよこの探索の真髄!
 最深部の探索に着手します。
 果たしてどこまで行けるのか!?

 以降 
その3 に続く!